飼い主のいない猫活動レポート
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年10月26日

定ニャンの会 活動レポート2015初秋編


札幌市南区定山渓エリアを中心に野良猫の保護活動をされている定ニャンの会さまから
活動のご報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます

いつも野良猫たちのために精力的に活動をされています。
本当にありがとうございます!!

飼い主を募集している子もたくさんおりますので、ぜひHPをご覧ください★

一頭でも温かな家族になれるよう皆さまのご協力をお願いいたします

定ニャンの会HP ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

<あるエリア>
昨年夏、定山渓温泉街から少し離れた地域に野良猫が増え始めていること、
捨てていく人もいることなどを知りました。

しっぽの会様の「飼い主のいない猫基金」のおかげでTNRが順調に進んでいる時に、
想定外のエリアでしたので、そっちにもいたのか、と愕然としました。

何度も足を運び探しましたが、家を特定できたのが半年後。

それからの交渉がさらに難航しましたが、誠意をもってお話しました。

捕獲には捕獲予定前日からご飯をあげないでいてくれる協力があるとスムーズです。
拒絶から対話に至るまで何ヶ月もかかりましたが、
最終的には捕獲にも協力してくださるようになり、最後は真心の支援金まで頂戴いたしました。





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「茶はは」♀
リターンしました。





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「森サビ」♀
リターンしました。





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「ぶっちゃ」♂
術後です。まだ麻酔から覚めていません。
保護しました。





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歯もほとんどなく野良猫としては高齢でありエイズも発症しておりました。
温泉街からの流れ者だということでした。
歯肉炎がひどくあまりに不憫でリターンはさせられず保護しました。





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保護後メンバー宅での「ぶっちゃ」
ふたりがかりで怖々シャンプーしました。

これでも一番いい顔なんです。



今、定ニャンの会で保護している猫の中に「ロン毛ちゃん」という腎不全で
エイズ(+)の猫がいますが、お世話をしてる人は、
もともとは「ロン毛ちゃん」一匹だけをかわいがり長年餌をあげていたようでした。

「茶はは」は「ロン毛ちゃん」を慕って川の向こうから恋の逃避行に来たらしいです。

しかし「ロン毛ちゃん」は温泉街へふらっと遊びに行ったきり帰ってこなくなりました。

残された「茶はは」は流れ者の「ぶっちゃ」との間に「森サビ」と「森男」を産みました。




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そしてまた今年「とろ」という子猫を産みました。

きっともっと産まれてたはずです。
外敵に襲われず運よく生き残れたのはこの仔だけだったのでしょう。

生きられなかった仔達の分「とろ」はうんと幸せにしなくては!

「とろ」は4ヶ月位になってました。

人に触られたことがないとの事でしたが
協力いただいて「手」捕獲してもらえたのは感謝でした。

「とろ」はなんと偶然の出会いで里親募集かける前に素晴らしい方に譲渡が決まりました。

活動に理解を示され保護している「ロン毛ちゃん」のことも
心配し健康補助食品などを調達してくださいます。

そろそろ6ヶ月になると思いますがすでに3sを越え、
来月去勢手術の予約も済ませたとのご報告をいただいています。

ここでのTNRはあともう一匹の「森男」ですべて終わります。

「森男」は仲良しの妹の「森サビ」が
捕獲器に閉じ込められてるのを見てるのでかなり警戒しており、
今しばらくはそっとしています。

「森男」のTNRが済んだら、近隣の方々にお知らせし
「3匹に減った猫の親子をどうか見守っていただけるよう」お願いに行こうと思っています。

おかげさまで定山渓は3年間で85匹の不妊手術を終えました。

はじめは自分たちの積立金から始まりましたが皆様からの支援金をはじめ、
昨年春しっぽの会様の「飼い主のいない猫基金」を利用させていただくようになってからは
活動に拍車がかかっています。

本当にいつもいつもありがとうございます。

あともう少しで全頭の避妊去勢が終わるかにみえますが、
しかしその、あともう少しの猫たちがなかなか捕獲が厳しい世渡り上手な才子たち。

人と猫の知恵比べですが、なんだか猫のほうが優れているみたいです。

終わりなき闘いのようですが、TNRは短期間で一気にやらないとすぐまた
元の数に戻ってしまうので気を引き締めて頑張ってまいります。



posted by しっぽの会 at 13:43 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする