飼い主のいない猫活動レポート
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年05月07日

こども新聞「週刊まなぶん」に地域猫


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<画面クリックで大きな画像>

昨日5月7日の道新こども新聞「週刊まなぶん」第61号に、
「地域猫知っていますか」記事が掲載されていました。

「週刊まなぶん」は毎週土曜日の北海道新聞朝刊と一緒に発行されている、
子どもたちが、楽しみながら学ぶことが出来るこども向けの新聞です。

子どもたちは頭も心も柔らかいので、
思いやりのある優しい子に育ってくれるか否かは、
子ども時代の体験や情操教育が非常に大切と言えます。

今、猫の動画や猫の写真集も大人気で、猫を飼う人も増加、空前の猫ブームですが、
一方で、無責任な飼い主や間違った意識で、
2014年度(平成26年度)、北海道の自治体では、2,103頭の猫が殺処分されました。

地域猫とは、
野良猫の不妊・去勢手術を徹底し、餌の管理・フンの清掃・地域周辺の美化など
地域で適切に飼育管理された猫をいいます。

野良猫の数を今以上増やさないで一代限りの生を全うさせ、
排除されるのではなく地域で共生する猫を言います。

しっぽの会地域猫ページ
http://shippo.or.jp/tiikineko.html

今回、登場された定ニャンの会さまは、
札幌市南区定山渓の野良猫を救いたいと2012年から活動を始められましたが、
高木代表によると多い時は100頭ほどいた猫たちが、現在20頭ほどになったそうです。

当会の避妊・去勢手術の一部を助成する「飼い主のいない猫基金」も
2年前から利用してくださり、これまでに多くの野良猫に手術を施して来られました。





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高木代表始め定ニャンの会のメンバーの方々は、
地域の住民に配慮しながら、不幸な野良猫が増えないよう、日々奮闘していらっしゃいます。





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捕獲器にかかった野良猫を動物病院に連れて行き、不妊手術を施しています。

活動は根気も体力も協調性もなければ実現できない地道なものです。





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当会も現場に同行させていただき、
高木代表始めメンバーの方々の野良猫に対する思いや頑張りに触れて
尽力している姿に感銘しました。

その時の様子や飼い主を募集している猫も掲載されていますので、
定ニャンの会さまのHPもぜひご覧になってみてください☆

ゆのまち猫
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

他区へ TNR始動
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko/e/83d3700cfb876183be92eb5ccefd1ead



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2015年10月26日

定ニャンの会 活動レポート2015初秋編


札幌市南区定山渓エリアを中心に野良猫の保護活動をされている定ニャンの会さまから
活動のご報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます

いつも野良猫たちのために精力的に活動をされています。
本当にありがとうございます!!

飼い主を募集している子もたくさんおりますので、ぜひHPをご覧ください★

一頭でも温かな家族になれるよう皆さまのご協力をお願いいたします

定ニャンの会HP ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

<あるエリア>
昨年夏、定山渓温泉街から少し離れた地域に野良猫が増え始めていること、
捨てていく人もいることなどを知りました。

しっぽの会様の「飼い主のいない猫基金」のおかげでTNRが順調に進んでいる時に、
想定外のエリアでしたので、そっちにもいたのか、と愕然としました。

何度も足を運び探しましたが、家を特定できたのが半年後。

それからの交渉がさらに難航しましたが、誠意をもってお話しました。

捕獲には捕獲予定前日からご飯をあげないでいてくれる協力があるとスムーズです。
拒絶から対話に至るまで何ヶ月もかかりましたが、
最終的には捕獲にも協力してくださるようになり、最後は真心の支援金まで頂戴いたしました。





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「茶はは」♀
リターンしました。





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「森サビ」♀
リターンしました。





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「ぶっちゃ」♂
術後です。まだ麻酔から覚めていません。
保護しました。





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歯もほとんどなく野良猫としては高齢でありエイズも発症しておりました。
温泉街からの流れ者だということでした。
歯肉炎がひどくあまりに不憫でリターンはさせられず保護しました。





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保護後メンバー宅での「ぶっちゃ」
ふたりがかりで怖々シャンプーしました。

これでも一番いい顔なんです。



今、定ニャンの会で保護している猫の中に「ロン毛ちゃん」という腎不全で
エイズ(+)の猫がいますが、お世話をしてる人は、
もともとは「ロン毛ちゃん」一匹だけをかわいがり長年餌をあげていたようでした。

「茶はは」は「ロン毛ちゃん」を慕って川の向こうから恋の逃避行に来たらしいです。

しかし「ロン毛ちゃん」は温泉街へふらっと遊びに行ったきり帰ってこなくなりました。

残された「茶はは」は流れ者の「ぶっちゃ」との間に「森サビ」と「森男」を産みました。




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そしてまた今年「とろ」という子猫を産みました。

きっともっと産まれてたはずです。
外敵に襲われず運よく生き残れたのはこの仔だけだったのでしょう。

生きられなかった仔達の分「とろ」はうんと幸せにしなくては!

「とろ」は4ヶ月位になってました。

人に触られたことがないとの事でしたが
協力いただいて「手」捕獲してもらえたのは感謝でした。

「とろ」はなんと偶然の出会いで里親募集かける前に素晴らしい方に譲渡が決まりました。

活動に理解を示され保護している「ロン毛ちゃん」のことも
心配し健康補助食品などを調達してくださいます。

そろそろ6ヶ月になると思いますがすでに3sを越え、
来月去勢手術の予約も済ませたとのご報告をいただいています。

ここでのTNRはあともう一匹の「森男」ですべて終わります。

「森男」は仲良しの妹の「森サビ」が
捕獲器に閉じ込められてるのを見てるのでかなり警戒しており、
今しばらくはそっとしています。

「森男」のTNRが済んだら、近隣の方々にお知らせし
「3匹に減った猫の親子をどうか見守っていただけるよう」お願いに行こうと思っています。

おかげさまで定山渓は3年間で85匹の不妊手術を終えました。

はじめは自分たちの積立金から始まりましたが皆様からの支援金をはじめ、
昨年春しっぽの会様の「飼い主のいない猫基金」を利用させていただくようになってからは
活動に拍車がかかっています。

本当にいつもいつもありがとうございます。

あともう少しで全頭の避妊去勢が終わるかにみえますが、
しかしその、あともう少しの猫たちがなかなか捕獲が厳しい世渡り上手な才子たち。

人と猫の知恵比べですが、なんだか猫のほうが優れているみたいです。

終わりなき闘いのようですが、TNRは短期間で一気にやらないとすぐまた
元の数に戻ってしまうので気を引き締めて頑張ってまいります。



posted by しっぽの会 at 13:43 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月31日

定ニャンの会 活動レポート初春編


定ニャンの会さまから、活動のご報告をいただきましたので、
ご紹介させていただきます。

いつも野良猫たちのためにありがとうございますexclamation

飼い主を募集している子もたくさんおりますので、ぜひHPをご覧ください★

一匹でも温かな家族になれるよう皆様のご協力をお願いいたします。

定ニャンの会HP ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

また、当会で札幌市どうぶつ愛護センター建設の署名運動を行っていますが、
飼い主のいない猫対策には施設の建設は必須です!

署名数が伸び悩んでいます!
どうかご協力お願いいたします!

署名は、ネットでも専用の用紙でも出来ます。
詳しくは以下のページからご覧ください!

札幌市どうぶつ愛護センター建設特設ページ
http://shippo.or.jp/syomei2015.html

ネット署名
http://goo.gl/lr0y1U

札幌市の動物愛護管理行政の大きな転換期です!

札幌市民はもちろん、北海道民、全国のみなさま、ぜひ応援してください!


ー(長音記号2)以下、定ニャンの会さまからのご報告ですー(長音記号1)

3月17日、25日の両日、しっぽの会『飼い主のいない猫基金』の助成を受けさせていただき
ガイア動物病院にて計4匹の避妊去勢手術を終えました。


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最近の定山渓の猫はエリアによっては捕獲器をバカにして全く入らなくなり困った状態ですが、
今回は別なエリアで捕獲スポットを見つけ成功しました。

このエリアの廃屋とその横の車庫が屋根の雪の重みで崩壊。

もともとこの車庫周辺は猫の足跡が多く、猫の隠れ家だと睨んでたのですが、
崩壊後車庫内を覗くと、濃い猫臭の漂うガランとした空間がありました。
勝手ながら少しの時間、場所を拝借させていただき捕獲器設置。
ここがよかったみたいです。

たった一週間でこれまでに5匹入って今のところ捕獲率100%です。
しかし、そのうちの3匹はもうすでに避妊去勢済みのTNR猫でした。

捕獲器を学習してるはずなのに、このエリア、入る仔は2度も3度も入っちゃいますね。
残り少ない未避妊・未去勢猫だけを捕獲するのがだんだん難しくなってきてます。





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手前ブルーシート内に捕獲器設置。
雪穴を出たり入ったりしてた「ちゃーちゃん」を見つけました。





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メス猫なので早く捕獲しなければ!とずっと気になってた猫でした。





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夜、再度見に行くと入ってくれてました。捕獲器の中でじっとしてるのは寒かったはずです。





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数日後、他の猫とガイア動物病院へ。

「ちゃーちゃん」は着床して2週間位の小さな4匹を身ごもっていたと説明がありました。





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ブルーシート内にある捕獲器に入ってしまった仲間の猫を心配気に見守る猫。




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後日この捕獲器に入ったオス猫、「車庫トラ君」まだ1歳です。

この一帯はホテル街ではなく、TNRした猫を理解し面倒を見てくださってる方々が数軒います。
トイレも空き地でしてるのでその方たちから糞尿の苦情はありません。
でも地域の方の負担を少しでも減らすために、「ちゃーちゃん」も「車庫トラ君」も
避妊去勢後リターンせず、会で保護することにしました。

まずは信頼関係を築かないと。こんな風に拉致された野良猫たちは
美味しいご飯くらいではなかなか心を開いてくれません。





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こちらはホテル街の猫。

喧嘩っ早くて食欲旺盛 男の中の男、「ソックスB若」





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ここは捕獲器に入る猫はほとんどいません。まず、みんなそれほどご飯に困っていません。

昼間、観光客等からなにがしかもらってることも多いです。

なので網で捕獲しました。
男のメンツ台無しです。





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ガイア動物病院でウイルス検査をお願いしました。エイズ(+)でした。
エイズとわかった猫はリターンさせられません。
この仔も会で保護しました。

似たような猫が何匹かいますが、この仔はルーツも分からず年齢不詳です。
去年から見かけてはいましたが、
この辺りの猫たちとは一線引いて生活し生きるための知恵は喧嘩に勝つこと。

でも家に入れてからの様子はおとなしく全く威嚇もせず、案外いい仔にしています。





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こちらも別なホテル付近ですが最近、夜の捕獲で本当に困るのがキツネです。

温泉街を夜な夜な歩き回って、餌を食べてる猫を追い払い、捕獲器にも入ろうとします。





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もちろんキツネも空腹なのはわかるのですが、
猫と違ってキツネは本来野生動物なので山に帰って自力で食事してもらいたいものです。

また、わざわざキツネ用に餌を置いて行く人もいてどうしたものかと思います。





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そうした夜の捕獲の苦労の果てに入ってくれました「しかまる君」。

通りがかった猫好きそうな地域の男性が『あっ、入ったな』と言って立ち止り
『この猫はこの辺の古株だよ』と教えてくれました。

古株なら、私たちも知ってそうな気がするんですが、
夜型で昼は全く出てこない猫がいますからそのタイプなのでしょうか。この時23時でした。

前足は喧嘩した噛み傷なのかぼっこり膿んで腫れてました。
翌日ガイア動物病院で、前もって抗生剤と傷の処置をお願いしておきましたが、
足だけでなく身体中が傷だらけだったとのことでした。





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情けない顔をしてるけど、喧嘩が強いから生き延びてきたんでしょう。

この仔は何日かしたらリターンさせようと思っていたんですが、
メンバーの引き留めもあり保護することにしました。

何ともいえぬこの風貌が好きという方きっといると思います。

結局今回の4匹、迷いながら不安ながらもリターンはやめて会で保護し、
人慣れ修行を開始することにいたしました。

去年、多くの猫を避妊去勢しました。
その中で保護した猫の中には病気の猫もけして少なくはないことを
知ってしまったのでリターンは余計に迷うようになりました。

かといってすべての猫を保護する余裕も人手もなく、毎回、毎回、リターンする地域の
実情なども考えながら進めていこうと思います。

来年の今頃には、優しい里親さんの膝の上にいられる事を想定し私たちも努力していきます。

しっぽの会様、ガイア動物病院様、いつもありがとうございます!



posted by しっぽの会 at 00:29 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする