飼い主のいない猫活動レポート
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年12月06日

定ニャンの会 活動レポート初冬編

定ニャンの会さまから、野良猫たちのTNRや活動のご報告をいただきましたので、
ご紹介させていただきます。


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<月見橋シャムA>

12月2日、ガイア動物病院でメス猫2匹の避妊手術を終えました。

11月30日から家にいて、術後いつもならリターンするんですが、
3日、天候が悪く突風もひどいのでもう少し家にいます(迷うところです)。

それに、捕獲してから今朝までいっさい餌・水に手をつけないので、
このままリターンさせるのも心配です。

お腹を満たしてからリターンか保護か決めようと思います。

そっくりな月見橋シャムで夏に避妊した猫と一緒に保護するかもしれません。

その猫は人慣れしてて抱っこもできますが、この子はまだ触れません。

ガイア動物病院の先生もそうおっしゃってましたが、3か月ほど前に出産してると思います。

子猫は一匹のみ保護し、応募者が面会にきてくださいます。

あとの2匹は探してるんですがまだ保護できてません。





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11月24日に急きょ助成金の申請した「あらし」も無事に去勢手術を終えることが出来ました。

飼い主のいない猫基金を使わせていただき、本当にありがとうございました。

ご支援くださっている皆さまのお陰と感謝しております。


先日、保護した猫「もときち」は、身体に粘着物がついていて虐待かと思われましたが、
ネズミ捕りの粘着物で来院した猫の時と同じ感じとのことでしたので、
どこかにネズミ捕りがあるのか??分からないことだらけです。

現在、ほとんどきれいになって3日に退院し、メンバーのH宅に行きました。

もときちは、ウイルス検査の結果、エイズ(+)でした。

去勢までしてあった猫を捨てた原因がエイズだったとしたら、ほんとに腹が立ちます。

でもスリスリしてとても良い子なのでカットした毛がそろったら里親募集します。

なかなか応募がこなくて意気消沈していた、ナナオ(7ヶ月)とクッキー(7ヶ月)は
それぞれ譲渡がきまりました!

ナナオは先月北区へ、クッキーは2日に千歳に行きました。




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首のまわりに首輪のような傷のあった「タダオ」

12月1日、南警察署の職員の方が、
北見警察署にいた時同じような傷をみたことがあるとのこと。

その猫は車で暖を取ろうとしてもぐりこんでて、車の主が知らずにエンジンをかけた時、
「ギャー」という声がしたのでボンネットを開けてみてみると
エンジンかけたとき車のファンベルトが高速回転し首に巻きついていて、
そのまま病院に連れて行かれたと伺いました。

冬は猫たち、車の中にもぐるのであり得ないことではないな、と思いました。

今、二見公園付近には、3匹位見たことのない猫がいます。
捨て猫かもしれません。

捨て猫なら、減らしてるのに、もう!ほんとに無念です。

そのうちの一匹が今入院しています。

キャリーに簡単に入って来たので、
そのまま連れてきてうちで保護したんですが、家に着くなりゴロゴロ言って人慣れしてました。

翌日、血液検査などで受診の際、股関節あたりにおおきな避けたような傷がありました。

喧嘩か、交通事故か分かりません。

傷の周りが壊死してて、縫い合わせようにも縫えない、
白血球が5万と異常に高くまだ手術できる数値でないとのことなのでずっと入院しています。

手術の時に一緒に去勢します。


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以上、定ニャンの会さまからの、地域猫活動のご報告でした。

寒い時期、車の余熱で暖を取る猫もいますので、
エンジンをかける前に直接ボンネットを開けていただけると事故を防げます。

10/18しっぽニュース【【ネコの命を救え!】
寒くなったらボンネットを叩いてから車のエンジンをかけよう /
エンジンルームにネコがいるかもしれないよ!!
http://shippo-news.seesaa.net/article/407315354.html


不幸な野良猫たちを救いたい、増やしたくない一心で保護活動されていますが、
無念にも簡単に猫を捨てる心ない人たちも多く、
身体も心も疲弊されることが多いと思います。

12月28日(日)当会は、札幌市駅前通地下歩行空間北大通東広場(北洋ビル地下)で、
主催イベント2014「私たちにできること」を開催いたします。

野良猫たちの現状をご理解いただきたく、当会の「飼い主のいない猫基金」を
利用されている「定ニャンの会」さま他、
地域猫活動されている方のパネル展示もありますので、
年末の慌ただしい時期ですが、皆さまぜひお越しください。

イベントの詳細は近日、しっぽレポート、facebookでお知らせさせていただきます。



posted by しっぽの会 at 10:04 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

定ニャンの会活動レポート晩秋編

10月30日、ガイア動物病院で4匹のうち
メス2匹の避妊手術、オス1匹の去勢手術をしていただきました。

ありがとうございました。

残る一匹の「もときち」は去勢済みでした。

わたしたちはもちろんやっていないので、
飼い主に去勢されてるのに、捨てられたのかな?と思われます。

もときちには耳カットと首輪をつけてもらいました。

可哀そうだけど、リターンさせました。

本当は人懐っこいし、保護してあげたいけれど・・・だれも出来ない現状です。

家にいる保護猫の譲渡もすすんでないので大きくなっていきます。

だから6〜7ヶ月の「月子」と「ナナミ」もまだ子猫だけど、、、
保護しても譲渡が決まらなかったらというのが恐怖で、、、リターンさせました。

保護の大変さを痛感しています。

以下、『飼い主のいない猫基金』の助成金で不妊手術をさせていただいたご報告です。


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冬が来るとTNRも早く進めなければと焦ります。

10月21日、30日の両日、しっぽの会指定病院である千歳のガイア動物病院へ
『飼い主のいない猫基金』を利用させていただいた4匹づつを連れて行きました。

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もう9回目になりますが本当にお世話になっています。

定山渓の猫は避妊去勢済みの目印として首輪をつけていますが、
今回首輪が取れてしまっていた為、耳カットもなく未避妊と思い捕獲し連れて行ってしまいました。

危うく二度も避妊手術する寸前で気がつきましたが、今後の課題です。

ガイア動物病院では耳カットをしてくれますが、やっていない病院も少なくありません。

現に、定山渓の避妊去勢済み猫の半数は耳カットなしです。

ですからエリアごとにいる白黒柄集団、トラ柄集団、サビ柄集団から首輪を取ってしまったら
同じ柄ではどの仔がどの仔だか、避妊・未避妊の見分けにわたしは自信がありません。

また今回は別な意味ですがわたしたちがTNRしていない猫で、
去勢済みかどうか素人判断では半信半疑だったオス猫も連れて行きました。

結果、去勢済みが確認されたオス猫。捨て猫の可能性が高いです。

というわけで今回8匹中、6匹だけ避妊去勢手術をしていただきまして、
残る2匹は耳カットと首輪を付けてもらっています。

「見分け」という意味では私たちにとっても、
また地域の方にとっても首輪の必要性は感じますが、
またデメリットも大きく、想像すると怖くなります。

この8匹の中で4番目の薄茶トラ柄のオス猫は未確認猫で新参者かもしれないのです。





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他のオス猫にまだ認知されていないようで、
ホテルの宿泊客から苦情がきそうなほどの激しい威嚇をされてました。




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逃げ回りながらも餌を求めてやってきます。





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メンバーが気がついたのは首周りぐるっと首輪のようになった傷でした。

原因はなんでしょう、何かに引っかかった?

それともこの猫が首輪を付けていたのだとするとそれが原因なのでしょうか?

あまり、首輪だと断定したくない気持ちでした。

首輪による不慮の事故はよく聞くのでいつもチェックしてるつもりですが、
リターンした定山渓の何十匹の猫達がいっぺんに心配になってきました。

首輪だったとしたらこの猫もやはり飼い猫だったんでしょうか。
ともかく今夜のうちに捕獲して病院で診てもらわなくては!
他の場所に設置してた捕獲器をここに持ち戻り設置し直しました。





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運良くすぐに捕獲器に入ってくれ、
翌日のガイア動物病院で去勢手術と耳カットを済ませる事が出来ました。

先生がわりと平然となさってるので拍子抜けしました。

筋肉まで切断されてるわけでなかったので剃毛し化膿止めのコンべニアを打ったこと、
あとは猫自身の治癒力があるから大丈夫でしょうとのこと。

塗り薬などもなし。もちろんあっても塗ってやることなど困難ですが。

傷の場所が首だったからオロオロしたのですが、
首だからこそ不慮の事故の場合は命にも及ぶ恐れもあります。

何度も言いますが今後の課題です。





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ガイア農園で飼っているのでしょう。

犬もウサギもニワトリも牛もいますが、やっぱり猫に目がいきます。

いつも4〜5匹の猫に出会います。





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この子猫ほんとになつっこくて初対面なのにゴロゴロ言って勝手に膝から上がってきました。

猫ってこういうものだった、と今更ながら思うのです。

前日私とメンバーはがっつり流血の噛みつきに遭ってますし、
捕獲時はどんな猫も威嚇・恐怖・攻撃みたいな野良猫になりますからね。

そのせいかもしれません(笑)


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以上、定ニャンの会さまの活動レポートでした。

定ニャンの会さまでは、保護してもなかなか新たな飼い主さんが見つからず、
懐きの良い子たちも地域にリターンしているそうです。

これから厳しい冬がやってきます。

猫たちを思う気持ちが痛いほど伝わってきますので、
メンバーの皆様の心情を察すると本当に切なくなります。


動物たちに罪はありません。

どうか一匹でも温かな家族になれるよう皆様のご協力をお願いいたします。

定ニャンの会HP ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko




posted by しっぽの会 at 10:58 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月01日

初参加!定ニャンの会『動物愛護フェスティバル2014inSAPPORO』

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今年11回目の開催となる札幌市の動物愛護フェスティバルでは、
猫もフェスティバルのメインとなり、Wメインの企画は札幌が全国初かもしれませんね☆


屋内イベント会場では、
『にゃんとも狭い世界ネコ会議inSAPPORO』なるトークイベントが開催されました。

司会は札幌市小動物獣医師会常任理事のダンディな広報部長?玉井聡先生と
札幌在住の安達祐子フリ−アナウンサ−。

安達アナウンサーの愛猫は玉井先生にお世話になっているそうで、
この度司会をご一緒されることになりました。



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東京都港区白金で猫専門の動物病院を開業されている白岩千鶴子先生を招いて、
文学からTNR活動まで幅広く猫の魅力や現状について語るトークイベントでした☆

白岩千鶴子先生は、猫の幸せを思い10年前に猫専門の病院を開業され、
猫風邪など感染症の予防に配慮され完全予約制にされています。

ひだまり猫の病院ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/hidamarinyanko/


北海道ではただ一軒、北見で猫専門の動物病院があるそうですよ。
『猫の病院』の院長先生は犬飼先生と仰るそうで、会場は笑いに包まれました☆





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漫画『キャンディキャンディ』の作者五十嵐優美子先生。

五十嵐先生は札幌市在住で、
漫画家を志す若者を応援する「北海道MANGA交流会」を発足し、
漫画による地域活性化策などを考案されています。

ご自身は11匹の猫を飼養されていて、会場で1匹1匹笑いを交えてご紹介くださいました。





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今年初参加の、『定ニャンの会』、『ねこたまご』、『猫の足あと』の3団体も、
屋外会場で写真展示の他、トークにも参加されました☆

写真中央は『定ニャンの会』の会の高木廉子代表です。

『定ニャンの会』さまは、2012年12月から、
札幌市南区定山渓を中心に野良猫たちの不妊手術や
新しい飼い主探しなどの地域猫活動をされています。

きっかけは真冬の寒さの中、妊娠猫や身を寄せ合い暖をとる猫たちを見て、
いてもたってもいられず、これ以上ここで猫を増やしてはいけないと
同じ思いを持つ地元の仲間とTNR活動を開始されました。

2年間で40匹のメス猫と13匹のオス猫に不妊手術をされ、
70匹の猫たちを温かな飼い主さんの元へ送り出しています。

会場の皆様にスライド写真をご覧いただきながら、
悲惨な野良猫の現状と解決への糸口をお話しいただきました。

当会の『飼い主のいない猫基金』も利用されています。

しっぽの会『飼い主のいない猫基金』
http://shippo.or.jp/noranekotoinoti.html


『定ニャンの会』ブログ ゆのまちねこ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko





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写真中央は、『(一社)ねこたまご』さまの佐藤真妃代表です。

『(一社)ねこたまご』さまは、
札幌市動物管理センターに収容される猫のレスキュー活動を行っています。

札幌市動物管理センターには、年間500〜1,000匹の乳飲み子が収容され、
そのほとんどが行政殺処分されている現状を知り、2011年5月より有志2名で活動を始められました。

今年3月には非営利型一般社団法人として法人化され、活動が益々活性化しています。

昨年、2013年度、札幌市で殺処分された犬は8匹。
2004年度の249匹に対し約30分の1になりました。

一方、猫の殺処分数は764匹で、2004年度の2,406匹に対し約3分の1に減少しましたが、
殺処分ゼロ解決までには、まだまだの現状です。

『(一社)ねこたまご』さまの願いは、行政処分ゼロと猫との社会共生です。


『(一社)ねこたまご』HP
http://ameblo.jp/may1119/





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写真中央は、『(一社)猫の足あと』の只野孝子代表です。

『(一社)猫の足あと』さまは、
障害をもちながらも猫の絵の創作活動に励む山下絵理奈さん始め、
障害を持たれた方々のアートの普及啓発活動をされています。





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今回、フェスティバルに参加する猫の作家さんは5名。
それぞれの作家さん独自の猫の絵と自宅で飼っている愛猫の写真を展示されました。

『(一社)猫の足あと』さまは、猫の絵を通じて、障害を持たれた方の自立の支援をされています。


『(一社)猫の足あと』HP
http://nekonoashi.jp/





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『定ニャンの会』さまは、屋外の展示スペースでは、TNR活動の周知写真を展示されました。

同志のメンバーは、不妊手術した野良猫を預かり里親さんを探したり、
お勤めの飲食店でパネル展示をされて情報拡散や啓発活動をされています。





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真冬の猫たちの写真は、胸が痛くなり、可哀想でいたたまれない気持ちになりました。

こんな不幸な現実を無くしたい気持ちでいっぱいになりました。





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里親さんを募集している猫たちです。

新たに猫をお迎え入れる予定のある方は、ぜひ『定ニャンの会』さまにお問合せください。





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『(一社)ねこたまご』さまも同じスペースで啓発写真を展示されました。

同士の理事 後藤志帆さまと理事の男性も活動周知、啓発をされていました。





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猫の多頭崩壊宅のレスキューや
札幌市動物管理センターに多頭放棄された猫たちのレスキューの写真です。

不妊手術の重要性を再認識させられる写真でした。




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保護した乳飲み子たちの飼育の写真です。

手をかけなければ消えていく小さな命たち・・・
乳飲み子たちのレスキューは、『(一社)ねこたまご』さまの日々の活動の基軸となるものです。


『定ニャンの会』さまはじめ、今年初参加された『(一社)ねこたまご』も
かけがえのない小さな命を救うために、日夜活動に奔走されています。

地域に根付いた地道な活動が、確実に命を救い、繋がっているのです。

『定ニャンの会』さま、『(一社)ねこたまご』、これからもよろしくお願いいたしますm(__)m



posted by しっぽの会 at 20:52 | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする