飼い主のいない猫活動レポート
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年06月06日

基金から5匹の助成金 TNR 定ニャンの会活動レポートNO.4

「定ニャンの会」様から、4回目のTNR活動報告をいただきました。

野良猫を捕獲して、動物病院で避妊・去勢手術を行い、
元いた居住地に戻すことの流れがTNRですが、
その後、新たな飼い主さんに貰われた猫も大勢います☆

野良猫を生み出しているのは人間です・・・
いらなくなったからと飼い猫を捨てたり、
避妊・去勢手術していない飼い猫を外に出し、猫が妊娠、出産する。
行き場のない命を生み出しているのは、人間側の問題なのです。

今回はあらかじめ動物病院に予約を入れられ、
それに合わせて順次捕獲され5匹を病院に連れて行かれました。
チームワークとメンバーの方の思いが一つになっているからこそ、
成し得ていることではないでしょうか。

また、捕獲袋の伝授もありがとうございました!
せっかく捕獲した猫が逃げてしまったグループの方々は、
本当にお気の毒でなりません。
どうか、めげずにがんばってくださいm(__)m

『定ニャンの会』さま、本当にお疲れさまでした!

ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko



6月1日、予約してあった5匹のメス猫をつれてガイア動物病院へ行ってまいりました。

この5匹のうち、4匹はあるお宅の庭先付近の野良猫たちです。
このお宅にはまだ残り3匹のメス猫が残っており、これからの捕獲になります。

昨年秋頃から、車で通るたびに見かける多くの猫が気になっていました。
そのお宅付近で増えた猫が温泉街に流れ込んだら、
私たちのやっていることにキリがなくなる、正直そう思ってました。
だからといって簡単に手助けしてあげるのも躊躇しました。
この方の意識改革が必要かと思いました。

何度か通う中、年金が入ったら一匹ずつ避妊させようといつも思っている、
でも室内での飼い猫も8匹?いる、
餌代トイレ砂代だけで手が回らないといった状況であることが分かりました。

もうこれ以上は絶対増やさない約束してくれる?と念押しした上で
しっぽの会様に相談にのっていただきました。

簡単に助成申請が許可されるとは思っていませんでしたので、
そういう制度があるという話は最後まで言わずにおきました。

このような中、この度しっぽの会様から助成申請許可がおり、たいへん感謝しております。
また、言われましたとおり定期的に訪問し状況報告を入れてまいります。

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今回の5匹は問題なくひと安心。妊娠もしてませんでしたしね。
予約したことで早めに手術もしていただけました。
その帰り際にお聞きしたことです。
私たちと同じようなグループなのでしょうが、
しっぽの会様より助成を受け予約してた猫5匹が
大きいケージからキャリーに移す時に逃げてしまったとのこと!
5匹全員です!
どんなに苦労して5匹を捕獲したことか!
それが逃げられちゃうとは、お気の毒でたまりませんでした。

一匹、一匹、捕獲して数日待機してもらうので、
小さいケージでは排泄もできず可哀そうです。
きっとだから大きなケージで過ごしてもらってたのでしょうか。
私たちもそうしています。




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私たちの場合、移動の時は手の器用なメンバーさんが考案した、
写真のようなものを利用しています。

大ケージから小ケージへ、また捕獲器からキャリーへと移動するときも便利です。
これで捕獲もできます。

今のところ失敗はないのでこういう網みたいなものを作ってみては?と思いました。
猫は恐怖でよくおもらししますが、布なのですぐ洗え便利です。





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針金はハンガー利用。
底は洗濯ネット様のもので、捕獲時、中で猫が息苦しくならないよう、
また外が見えるよう、工夫してます。

厚いゴム手を着けて、この網を猫が入ってる捕獲器などの入り口にかぶせます。
それから捕獲器を開け、逆さにし、ストンと猫を落とします。
その瞬間に、紐で網の口を縛ります。

次にキャリーの中に、網の口を下にして猫を入れてしまい、
キャリーのふたを半分しめながら、紐をほどきます。

隙間が空くときは片手で持てるサイズの段ボールなどで出ないようにしつつ、
ぐっぐっと網の布を取り出しながら猫だけキャリーに残す形です。

ふたりじゃないと無理ですね。

つまり猫は、捕獲器→網の中→キャリーと2回引っ越しをします。

素人のやり方ですからもっといい方法があるかもしれませんが、
逃げられたあまりの無念さが分かるだけに、参考になればと思いました。
逆にもっといい方法があれば教えていただきたいとも思います。

しかし女だけでよくやるもんだよね!っていつも自負してますが。。笑

そんなことで今回の5匹は無事生還しリターンいたしました。

現在次の目標にむかって捕獲器設置中です。
メス猫はまだまだいます。



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2014年05月19日

定ニャンの会活動レポートNO.3

「定ニャンの会」様から、3回目のTNR活動報告をいただきました。

ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

猫の捕獲、不妊手術を行うため病院への搬送、本当にお疲れさまです!

━━━ 先にTNRについてご説明させていただきます☆

Trap-Neuter-Return Programは頭文字を取ってTNRと略され、
世界の野良猫サイトで共通して出てくる言葉で野良猫問題の推奨される解決方法です。

・Trap:トラップ(捕獲器)で野良猫を捕獲すること      

・Neuter :ニューター(不妊手術のこと)

・Return:リターン(元の居住場所に戻してやること)Releaseが使われることもあります

つまり、捕獲器で猫を捕まえて、避妊・去勢手術を施し、元いた居住場所に戻すことを言います。

また『地域猫』は、野良猫の問題を地域から排除して解決するのではなく、
人間の生活環境を考慮しながらも、
その地域で野良猫が共生できるよう妥協点を探す考えから生まれました。

北海道ではまだ認知度は高くありませんが、都市圏では盛んにTNRが行われ、
東京都千代田区や町田市のように殺処分がゼロになった自治体もあります。

地域から飼い主のいない不幸な猫を減少させ、
一代限りの生を全うさせる解決方法なのです。

『野良猫』が『地域猫』になり、
いずれは『家庭猫』になって温かな家族が出来ることが一番嬉しいことです。

以下、代表からいただいた活動レポートをご紹介します。


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今回しっぽの会様にお世話になる猫はダル母とサバ柄ちゃん。

ダル母は前回、似てる白黒をダル母だと猫間違いし捕獲・避妊。
よーく写真と照らし合わせるとその仔はダル母の娘でした。

夜の捕獲でしたのでメスであり
授乳中のおっぱいでないことを確認するだけで精一杯でした。
ダル母あらためダル母ジュニアとして再報告しました。
今回は本物の「ダル母」です。
この母さん、スリムに変身したり太ったりするので見極めがやっかいです。



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<去年の夏のダル母 2013.7月>

出産後のほっそりしたダル母。
この時5匹の子供を産みました。
そのうちの一匹が前回猫間違いしたダル母ジュニアです。





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<捕獲し保護した白ちゃん・黒ちゃん> 

また、うち2匹は、子猫のうちに捕獲・保護し優しい里親さんに出会えました。
体型からして生後3か月は過ぎていました。
くつろいでいるかに見えますが、人慣れしてないから触れない、
すぐひっかく、わたしの手はきずだらけ。
人間嫌いだったけど、
ウチの飼い猫たちと本物の親子のように仲良しになったのが幸いし、
家猫修行は成功したと思います。

現在白ちゃん豊平区、黒ちゃん白石区に住んでいます。





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<捕獲前のダル母>

そんな懐かしい子猫たちの母、ダル母。

同じ思いのあるメンバーもいて、
いつか捕獲・避妊しないとね!との念願かなっての今回のTNRです。

冬を越え、ダル母、ダル母、と探してたけど、もしやこの仔??と
見つけた時にはこんなに肥えていまして。

なぜあのスリムな体型を維持できなかったの?
な〜んて自分のこと棚に上げて、言えない言えない。
野良猫は肥えていてこそ安心ですものね。

メンバーとふたりで捕獲後、捕獲器から小型キャリーに移す時、
もし逃げちゃったら困るので町内会長さんの
玄関フード内を使わせていただきましたが、
案の定、頭のいいダル母は逃走体制に!

タオルのネットが力余って破けそこから逃げ出し、
あわててすくい網棒で捕獲。
連携プレーでやっとこさキャリーに入ってもらいました。
ふぅ〜!やれやれ フード内でよかったねえ!
と気付くとその一部始終を町内会長さんがご覧なってて、
アハ!はずかしいけど、たいそう褒められました。





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翌日ガイア動物病院へ向かう緊張顔。





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手術後、先生のお話に心配な点もなくひと安心。
一晩メンバーの家にお泊まりし、翌日無事リターンしました。





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≪サバ柄ちゃん≫

まだ雪深い2月。瞑想にふけるサバ柄ちゃん。





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このサバ柄ちゃんは根がおとなしいのか穏やかに捕獲できたのですが、
手術後、先生にお話を伺うと、
ほんとは体調が悪かったからなのかなとも思えました。

サバ柄ちゃんは子宮蓄膿症という病気でした。
小さな胎盤のようなものがあったので妊娠したけど、
うまく育たずそれが原因で子宮蓄膿症になったのではとのことでした。

避妊手術のために開腹したことで病気がわかり悪いもの全部除去。
始めはびっくりしましたが、
結果的には『とても良かったこと』となってこれもひと安心でした。





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傷が大きいのと、尾っぽの傷が気になるのでしばらくウチであずかることにしました。

最初のご飯はむさぼり食べてました。
お腹すいてたんでしょう。

保護直後はたいてい緊張で何も食べず、
身動きひとつしない猫が多いですが、
サバ柄ちゃんは毛づくろいまでして余裕があります。





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室内の他の保護猫さんとも見つめ合うだけ。
シャー!フ―!唸り声なしです。
しかも撫で撫でできます。





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避妊のしるしの耳カット。
ガイア動物病院では専用の耳カット器具を取り入れたと伺いました。

やや、人慣れしてますし、この仔なら里親さんがみつかるだろうか。
サバ柄ちゃん、譲渡に向けてウチで家猫修行してみますか?



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ありがとうございました!!
以上、「定ニャンの会」さんのTNR活動レポートでした。

サバちゃんにも出会いがあるといいですね!
「定ニャンの会」さんで保護されている猫については、以下からお問い合わせください☆

http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

一匹でも多くの野良猫たちに温かな家族が出来ることを願っています。

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写真が、ガイア動物病院でTNRの猫に使用している耳先カットの器具です。

本来は家畜用のもので一番小さなものを使用されていますが、
当会の「飼い主のいない猫基金」の助成金対象となるTNRの猫用に用意してくださいました。

避妊・去勢済みの野良猫であることが一目で判別出来るようにしなければ、
同じ猫を捕獲しまた開腹することにもなりかねません。

それでは、猫たちにも可哀想ですし、費用の面でも不経済です。

「定ニャンの会」の皆さんのお陰で、南区の定山渓の野良猫は確実に減り続けるでしょう。

「定ニャンの会」の皆様、日ごろのお世話に加え、
前日の捕獲から、翌日は病院も込み合い手術が終了したのは夕暮れでした。

定山渓の野良猫を救いたい・・・その一念だけでボランティア活動されている皆様、
そのパワーと信念、温かさに頭が下がる思いです。

本当におつかれさまでした!



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2014年05月02日

定ニャンの会 活動レポート2

「定ニャンの会」様から、2回目のTNR活動報告をいただきました。

ゆのまちねこブログ
http://blog.goo.ne.jp/mahuyunoneko

連日の猫の捕獲、不妊手術を行うため病院への搬送、本当にお疲れさまです!



━━━ 先にTNRについてご説明させていただきます☆

Trap-Neuter-Return Programは頭文字を取ってTNRと略され、
世界の野良猫サイトで共通して出てくる言葉で野良猫問題の推奨される解決方法です。

・Trap:トラップ(捕獲器)で野良猫を捕獲すること      

・Neuter :ニューター(不妊手術のこと)

・Return:リターン(元の居住場所に戻してやること)Releaseが使われることもあります

つまり、trap 捕獲器で猫を捕まえて、neuter 避妊・去勢手術を施し、
Return(Release)元いた居住場所に戻すことを言います。


また『地域猫』は、野良猫の問題を地域から排除して解決するのではなく、
人間の生活環境を考慮しながらも、
その地域で野良猫が共生できるよう妥協点を探す考えから生まれました。

北海道ではまだ認知度は高くありませんが、都市圏では盛んにTNRが行われ、
東京都千代田区や町田市のように殺処分がゼロになった自治体もあります。

地域から飼い主のいない不幸な猫を減少させ、
一代限りの生を全うさせる解決方法なのです。

『野良猫』が『地域猫』になり、
いずれは『家庭猫』になって温かな家族が出来ることが一番嬉しいことです。


以下、代表からいただいた活動レポートをご紹介します。


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5月1日
しっぽの会様で助成していただける猫の3匹目「サビ子」
日頃からものすごく警戒心が強く、餌ごときではだまされません。
車の下に身をひそめたり遠巻きに見ていたり、
それなりに近寄っては来てるけれど人の心が読めるのか?ってほど巻きます。
しかもこの保護色、みつけにく〜い。





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まだ若い雌猫だから早く避妊してあげないと、と何度かトライしたけれど
捕獲は無理なんじゃない?
どうするー?
しばらくこんな会話が続いていました。

きょうは他の避妊猫(しろちゃん)のリターンで湯の町へ来たのですが、
せっかく来たからいちかばちか、ここに置いてから行こうかと捕獲器を設置。
そのまま他の避妊猫リターンエリアへ。

何の気合もないところがよかったみたい。

戻ってもまさか入ってはいないだろうと、帰る頃に見に行ったら
茶色いものが。





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ん?まちがってきつねが入った?

よくみたら サビ子だ!





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おかあさんのぼんぼりっこ(避妊済み)が心配して覗き込む。
いつも一緒だったからね。
すぐ帰ってくるから。

昨日の他の避妊猫(しろちゃん)に引き続き、今日もまた豊平区佐藤動物病院へ電話。

もう4時を過ぎていて、申し訳なくって大急ぎで駆け込みました。

これで、おかげさまでしっぽの会様の助成猫3匹完了です。

ほんとに助けられています!


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助成金申請書添付のサビ子の写真です。

サビ子は推定1歳のメス。

先にレポートでお知らせしたはなぽっち姉妹ぼんぼりっこの子供で、
いつも一緒に行動しています。

4/30記事 定ニャンの会 飼い主のいない猫活動レポート
http://shippo-nora.seesaa.net/article/395936446.html

定山渓温泉街、二見公園あたりに生息しています。

観光客、日帰り入浴客の方も多く、
餌はどれだけ貰っているかは把握は出来ませんが、
グループの方が餌をあげ、糞の始末はグループの方全員で行っています。


『定ニャンの会』メンバーの方が撮影された
ゆのまち猫たちの切なく愛くるしく表情は必見です。

北海道定山渓野良猫たんブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/mame815cat


しっぽの会の「飼い主のいない猫基金」の地域猫活動。

助成金は『飼い主のいない猫基金』にご寄付いただいた
皆様からのご寄付で成り立っています。
ご寄付くださった皆様に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

http://shippo.or.jp/kihunituite.html


この活動に賛同してくださる方で、
助成金をご希望の方は以下のページで詳細をご覧ください。

申請中のグループの方も追加申請されてくださいね☆

飼い主のいない猫基金http://shippo.or.jp/noranekotoinoti.html

助成金申請書もダウンロードできます。

地域猫についてhttp://shippo.or.jp/tiikineko.html



posted by しっぽの会 at 10:33 | TrackBack(0) | 定ニャンの会(南区) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする