飼い主のいない猫活動レポート
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年12月09日

札幌市北区Kさま ママのご報告

札幌市北区の飼い主のいない猫のご報告です。

以下保護主さまからのご報告です。

ミックスキジトラメス(ママ、お母さん) 推定年齢4〜5歳


*これまでの経緯

目当ての黒猫が捕まらない時に、他にご飯をあげている人がいないか探して、
アパートの餌やりおじさんの他にもう一軒、Iさんというお宅を見つけることができました。



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そこには私が耳カットしてリリースした、
しま猫の雄とそのお母さんがご飯をもらって過ごしていました。

この子は9番目に捕獲したのできゅうちゃんと呼んでいましたが、
見かけなくなり心配していたのでした。

きゅうちゃんは親離れせず、
お母さんと更に生まれた5匹の子猫を守るように生きていました。
 
Iさんに話を聞くとお母さんは何度も出産を繰り返しているらしく、
きゅうちゃん達が寒い時期に小さかったので初めてご飯をあげるようになったそうです。

お母さんを捕まえて避妊手術をして、子猫は5匹とも自分で飼うつもりだけど、
どうやって捕まえたらいいのかわからない、とおっしゃいます。

家できゅうちゃんの兄弟を里親に出していた縁もあり、捕獲を手伝うことにしました。

子猫たちは少しづつエサで釣って5頭とも今村さんの家に入れることに成功しました。

そして捕獲機を仕掛けたのですが、きゅうちゃんが入ってしまい、
お母さんはなかなか捕まりません。

ある日、あっけなく捕獲することが出来た家の方の黒猫に使った
アメリカの動画で見たドロップトラップをIさんに運びました。

お母さんもその日のうちにトラップであっけなく捕獲に成功しました。
お母さんのおなかにも6頭の子が入っていました。





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手術後お母さんはリリースされ、
Iさんの庭やウッドデッキでご飯や薬をもらって暮らしています。

息子のきゅうちゃんも一緒です。
雨の日や寒い日は物置に出入りできるよう暖かくしてもらっています。

話を聞くと、Iさんは何度も弱ってたどり着いた野良猫を保護して見送っていました。

子猫も5頭とも最後まで面倒をみると決意しておられ、
少し手も負担が軽くなればと助成金を申請させていただきました。





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3頭は、ママの子どもたちでIさんのお家の中で暮らしているそうです。

他にも2頭がIさまのお家の子になり、先住の16歳の猫ちゃん、
3頭のわんちゃんとも仲良く暮らしているそうですよ☆

最高に幸せになりましたね!!

寒さが一層身に染みる冬期間・・・1頭でも多くの外猫に家族ができますように・・・。

Kさま、この度もご尽力いただきありがとうございました!

しっぽの会の飼い主のいない猫基金では、
飼い主のいない猫に不妊・去勢手術してくださる方に
手術代の一部を助成させていただいています。

詳しくは以下をご覧ください☆彡
飼い主のいない猫基金
http://shippo.or.jp/images/inotitonoraneko/H28jyoseikinnituite2016.10.pdf


posted by しっぽの会 at 19:11 | 札幌市北区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

8か月かかって捕獲成功!うにか編


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札幌市北区の飼い主のいない猫のご報告です。

黒猫の仮名うにかは、推定年齢2〜3歳くらいのメスです。

以下保護主さまからのご報告です。

*これまでの経緯
黒猫の一家が家の庭で遊んでいるのを初めて見たのは2015年11月の終わりでした。

大人にしては体の小さな中猫2匹と生後2か月くらいの子猫が2匹、大きなオス猫が1匹。

翌日、窓を閉め忘れた車庫を何気なく覗くと、
昨日の子猫たちがタイヤの上で身を寄せ合っていました。

こんな寒い時期に小さい子が生きられるはずがない…

はじめは躊躇していた主人も、子猫だけ保護して里親を探すなら、
と捕獲作戦を開始しました。

最初はケージの扉に紐を付け、
中でご飯を食べている時に紐を引く手作り捕獲器で捕まえようとしました。

この方法はこの年の7月に保護した子猫の時に成功していました。

しかし、いつも黒猫4頭は一緒で警戒心も強く
なかなか子猫だけを狙うのは難しく、とうとう年を越してしまいました。

この頃になると、もう子猫だけでなく全頭保護する気持ちは固まり、捕獲器を借りました。

捕獲器を仕掛けると二日間であっという間に中猫1頭、子猫が2頭かかりました。

3頭とも捕獲器のまま病院に連れていき、避妊去勢をしました。

そして、この調子で最後の1頭もすぐに捕まるだろうと思っていました。

予想に反して、仕掛けても仕掛けても黒猫はかかりません。

飢えているはずなのになぜ…

理由は少し離れたアパートのおじさんが
山盛りのご飯を置きっぱなしにしていたからでした。

おじさんにご飯を置くのを止めるようにお願いして、
さぁこれで捕獲できる!と喜んだのも束の間、
目当てじゃない猫が次々にかかるようになりました。

この頃になると、猫の保護なんてお金がいくらかかるかわからない、
と恐れていた主人も積極的に手伝ってくれるようになっていました。

4番目はしま猫の雌(避妊リリース)、5番目はしま猫の子猫(里親さんへ)、
6番目は黒猫一家のボスの大きなオス猫(去勢リリース)がかかりました。

そして、7番目にかかった大きなぶちのオス猫は前足の先がありませんでした。

その傷口はボロボロで縫い合わせる皮も残っていなくて、
恐ろしく凶暴でしたが家で様子をみることになりました。

結局前足は感染症を起して肩からの切断になりました。

8番目はメス(避妊里親さんへ)、9番目しま猫雄(去勢リリース)は5番目のしま猫と兄弟です。

10番目は8番目の子供。

11番目は白黒メス(避妊リリース)

そうです、11頭も捕獲して、まだ黒猫うにかは捕獲できずにいました。

すべての猫が次々罠にかかる一部始終を見ていたのです。

また子猫を連れて歩いているのを見かけ、焦りました。

捕獲機がだめならとネットでいろいろ調べて捕獲網を仕入れました。

ところがいざとなると、捕獲網を使う勇気がありません。
失敗したら、さらに捕獲は難しくなる。

そんな時知り合いから『定にゃんの会』さんが捕獲網を使っての保護をしていると聞き、
代表のTさんに相談に乗ってもらうことができました。

親身に話を聞いてくれて、これまでの保護の経緯を話すと、
残りの一頭でも助成金を申請できるかもしれないと教えていただきました。

一頭でも助成金がでるなら、どんなに助かるだろう!本当に有難い話でした。

助成金を申請して通ったものの不安でした。

8か月も捕まらないものが、どうやったら捕獲できるのか。

必死で゛捕獲機で捕まらない猫゛の検索をする毎日。





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そんなある日ネットでアメリカのドロップトラップという仕掛けで、
一度に何頭も捕獲している動画をみつけました。

すぐに主人が同じものを作成しました。

そして、このドロップトラップであっという間に捕獲が成功したのです。

うにかの子猫は保護して里親に出していたのですが、
そんなに日にちが経っていないのに、
うにかのお腹にはもう次の子が6頭も入っていました。

必死に生きて命を繋いでいたのに、人間に操作する権利があるのだろうか。
ごめんなさい。

耳カットはせず、マイクロチップをいれました。

もう、外の厳しい世界に放すのは忍びなかったのです。





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家のケージで二か月半様子を見ました。

威嚇が激しく、人馴れには相当の時間がかかります。

二か月半って猫にとってはどれくらいの月日なんだろう。

家で月日を重ねて、新しいお家が見つかったとして、
また壱から慣れるまで、猫にとっては何年なんだろう、と気の毒に思いました。





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11月1日にケージから出しました。

家で最後まで暮らしてもらうことに決めました。

今我が家には里親が決まらなかったり、
リリースしたけど毎日玄関に来るようになったりの5頭が家族になり、
先住も含めて9頭の猫と暮らしています。

なつかず触れない猫がほとんどですが、最後まで命をお預かりしたいと思います。


*********************

Kさま、行き場のない猫たちに真摯に向き合って、
命を繋いでくださり本当にありがとうござます!

うにかちゃんの表情も同じ猫とは思えないほど変り、
ご主人も奥さまの想いが通じてご協力くださり二人三脚ですね!

ドロップトラップは参考になります。
手作りできるのがいいですね!

Kさま、いろいろとありがとうございました!


飼い主のいない猫基金
http://shippo.or.jp/images/inotitonoraneko/H28jyoseikinnituite2016.10.pdf


posted by しっぽの会 at 19:07 | 札幌市北区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする